「土日にインサイドセールスの副業をして、収入を増やしたい」
在宅でできそうだし、平日は本業があるから土日だけなら続けられそう。その気持ち、痛いほどわかります。
ただ、正直にお伝えします。土日のインサイドセールス副業で収入を得るのは、かなり難しいのが実情です。
この記事ではその理由を公的データと私の失敗談から解き明かし、収入もスキルも家族との時間も諦めない選択肢を解説しています。
土日だけの「インサイドセールス副業」をおすすめしない3つの理由
「在宅でできるなら、土日でも稼げるはず」そう考えるのは自然なことです。
ただインサイドセールス副業は、土日だけの稼働で成果を出すのが難しい仕事です。
その3つの理由を、順に見ていきましょう。
1.相手が動いていない曜日に、商談は成立しない
インサイドセールスが扱う商材の多くは、企業を相手にした取引です。
決裁権を持つ担当者は、月曜から金曜の日中に働いています。土曜や日曜に電話をかけて、その場で商談に応じてくれる企業がどれだけあるでしょうか。現実には、留守番電話につながるか、呼び出し音が鳴り続けて終わるかのどちらかです。
在宅でできても、動ける時間は相手の営業日次第。ここが、一人で完結する在宅ワークとの違いです。
2.インサイドセールスは、一人で完結しない
この仕事は、商談だけで終わりません。
株式会社Daiの『フルリモートのインサイドセールスの求人情報について』 を見ても、業務は商談だけではないとわかります。以下のように、カスタマーサクセスやアライアンス担当との社内連携、販売パートナーとの折衝までが挙げられています。
インサイドセールスの主な業務内容より抜粋 |
土曜の朝に送った確認のチャット。返信が届くのは月曜の朝で、次に動けるのはまた次の土曜日です。一週間かけて、たった一往復。
曜日が合わないだけでなく、仕事の進み方そのものが土日の稼働と噛み合わないのです。
3.そもそも副業は思うほど稼げない
3つ目は、副業そのものが持つ収入の壁です。
独立行政法人労働政策研究・研修機構が2024年7月に公表した『副業者の就労に関する調査』を見てみましょう。副業を始めた理由の1位は「収入を増やしたいから」で54.5%。
一方で、副業からの月収は5万円未満と答えた人が4割を超えました。
平日も土日も使っている人を含めて、この水準です。働ける時間を相手が休んでいる曜日だけに絞ったら、手元にはいくら残るでしょうか。
【筆者の友人の体験】土日の時間を使った副業の限界

ここまでは構造とデータの話をしてきました。ここからは、その構造にまともにぶつかった友人の話をさせてください。
教育費のために始めたアフィリエイトの結末
友人が副業を始めたきっかけは、子どもの教育費でした。本業の給与だけで大学まで行かせられるだろうかと不安になり、ブログとSNS運用を始めたのです。アフィリエイトで収益化を目指す、一般消費者向けの取り組みでした。
土日はもちろん、平日の空き時間も削っていました。深夜にキーワードを調べ、朝は出勤前に投稿する。かなり頑張ったそうです。
結果はどうだったか。収益はゼロではありません。ただ、積み上がったのは一件数百円で、どれだけ続けても生活が変わる金額には届かなかったそうです。限られた時間だけで競合の多い市場に食い込むのは、簡単ではありませんでした。
減っていったのは、お金ではなく時間
痛かったのは、収入が伸びないことではなかったそうです。それまで土日は、子どもと公園に行ったり、日帰り旅行に出かけたりしていました。その時間が「今日は記事を1本書かないと」に置き換わっていったのです。
子どもに「公園行こう」と言われ、パソコンから顔を上げずに「あとでね」と返したことは、今でもよく覚えているそうです。
お金を稼ぎたかった理由の根っこには「家族との時間を大切にしたい」という願いがあったはずでした。その願いを叶えるために、いちばん大切な時間を差し出している。これでは、何のために働いているのか分からなくなってしまいます。
本業がしんどいから副業へ、という順番の落とし穴
もう一つ見落としていたのは、そもそもなぜ副業を考えたのか、という点です。
私の友人の場合、理由は収入への不安だけではありませんでした。本業で消耗し、この会社にいても給与も裁量も変わらないと感じていた。その行き詰まりから、会社の外に出口を探していたのです。
副業を探す動機は、お金だけとは限りません。今の働き方に納得できていないから、別の場所に可能性を求める。あなたにも、思い当たるところはないでしょうか。
疲れた本業はそのままに、残った土日で補う。友人も当時はそれが唯一の道だと思い込んでいました。けれど見直すべきは、時間と気力を奪っていた本業のほうだったのです。
稼ぐ手段を増やす前に、稼ぐ土台そのものを変える。次の章では、その考え方をお話しします。
副業をするなら「副業ができる本業」を選ぶという発想
誤解のないようにお伝えすると、副業そのものを否定したいわけではありません。ご提案したいのは、順番の入れ替えです。土日に副業を足す前に、副業ができる時間の余白がある本業を選ぶ。それだけで、時間もスキルも積み上がり方が変わります。
副業を認めている会社は、実在する
「うちは副業禁止だから、土日にこっそり」そう考えている方も多いはずです。
けれど、その前提を外せる会社もあります。株式会社Daiの『フルリモートってどうなの?「コーラルワーク」の9つのメリットと3つのデメリット』 では、副業・複業が認められていることが働き方のメリットに挙げられています。黙って土日に働くのと、認められたうえで取り組むのとでは、精神的な負担がまるで違うはずです。
通勤ゼロ・残業原則なしなら、土日は「売る」ものでなくなる
もう一つの視点は、平日にどれだけ時間が残るか、です。
株式会社Daiの勤務は平日9時から18時の完全フルリモート。通勤に片道1時間かけていた人なら、1日2時間、月に40時間ほどが戻ってきます。残業が原則なければ、平日の夜にも余白が生まれます。
戻ってきた時間の使い道は、あなたが自由に決められます。
- 業界知識やビジネスの仕組みを学び直す
- 資格取得やスキルアップの勉強にあてる
- 家族と過ごしたり、自分自身をケアしたりする
- どうしても収入を増やしたければ、副業にあてる
場所と時間の柔軟性は、単なる便利さではありません。国土交通省の『令和5年度 テレワーク人口実態調査』では、東京都市圏のテレワーク実施者の約4割が「生活全体の満足度が上がった」と回答しました。
「副業」の意味を捉え直した人と、私自身の転職
Daiで広報を担当するあちきばいけさんは、自分の会社の経営を「副業」と位置づけ直し、フルタイムで転職しました。その経緯は『インタビュー記事』で語られています。副業とは、土日に時間を売ることだけを指すのではないのです。
私の友人も、働き方を選び直してきた一人です。ある職場では月の残業が80時間を超え、1ヶ月の出張もあったそうです。保育園のお迎えは奥さんに任せきりで、帰れば子どもはもう寝ている。友人はそんな日々に耐えかねて、2、3回の転職を重ねてきたとのことです。
分かったのは、個人の頑張りだけではどうにもならない部分があるということ。会社の制度と文化が違えば、同じ人間でも結果は変わってしまいます。
Daiのインサイドセールスという選択肢
副業ができる余白のある本業。それを形にしている会社の一つが、このメディアを運営する弊社、株式会社Daiです。ここからは弊社の『インサイドセールス求人』を紹介させてください。副業先を探していたあなたにとって、思わぬ着地点になるかもしれません。
身につくのは、顧客と向き合って課題を解決する力
扱うのは、BtoB向け受発注SaaS「Bカート」。導入は2,500社、発注側は延べ135万社にのぼります。営業と聞いて身構える方に向けて、弊社が「しない」と明言していることを挙げます。
- アウトバウンド架電や飛び込み営業
- 個人の商談数・契約数に対するノルマ設定
- 無理な押し込み営業
- コールドリードへのアプローチ
ノルマなしという言葉を疑う方もいるでしょう。その感覚は正しい。弊社は『営業ノルマなしは本当?「求人の嘘」を見抜く3つの裏側』で、個人目標に言い換えただけの求人があると書いています。見抜き方を公開する側ですので、遠慮なく疑ってください。
代わりに行うのは、顧客の話を聞き、課題を整理し、解決策を一緒に考えること。身につく業界知識やヒアリング力は、前半で「土日の細切れ時間では積み上がらない」とお伝えしたスキルそのものです。
「仕事より人生」という会社の思想
なぜ、ここまで働く人の時間にこだわるのか。
代表のブログ『仕事一生懸命? いや人生一生懸命なんだって。』には、以下のように書かれています。

充実した人生の先によい仕事が生まれる。この記事の考え方と根っこは同じです。
フルリモートのリアル
当社は完全フルリモートで、京都本社と東京オフィスへの通勤者は基本的にいません。北海道から九州まで、それぞれの自宅で平日9時から18時まで働いています。
ただ、いいことばかりではありません。孤独を感じやすく、オンとオフの境目もあいまいになりがちです。
だからこそ当社では、食事風景をSlackで共有する「テレメシ」や、全社員が顔を合わせる「GM」など、孤立を防ぐ仕組みを用意してきました。具体的な取り組みは『フルリモートの孤独感はどう対策する?』にまとめています。
まとめ:土日を「売る」より、土日を「取り戻す」働き方を
土日だけのインサイドセールス副業は、やる気や経験の問題ではなく、そもそも成り立ちにくい仕事です。理由は、次の3つです。
- 相手の企業が動いていない曜日には、商談が成立しない
- 社内外の連携が必要な仕事で、一人では完結しない
- そもそも副業は、思うほど収入につながらない
では、どうすればいいのか。私の答えは、副業を足すことではなく、本業を選び直すことです。平日のうちにスキルが身につき、残業なく終わる会社なら、土日はあなたの手元に戻ってきます。数百円を積み上げていたあの頃の私の友人に伝えたいのは、頑張る場所は変えていい、ということでした。
副業を探すという行動の奥に「本当はもっと自分らしく働きたい」という気持ちが隠れているなら、一度『この求人ページ』をのぞいてみてください。
土日を取り戻したあなたが次に何をするのか、いつか同じチームで聞かせてもらえたらうれしく思います。

