電話をかけても断られる、今日もアポが取れない、数字を見るたびに焦るのに、今日の業務時間はまだまだ続く…。
気づけばメンタルHPは赤ゲージ。
「営業なんだから断られて当たり前」「数字を追うのが仕事」と頭では分かっていても、それが毎日続けば心が削られることもあります。「インサイドセールス、もう無理かも」と検索したくなる日だってあるでしょう。
そんな状態が続くと、「自分は営業に向いていないのでは?」「インサイドセールス自体を辞めた方がいいのかも」と考えてしまいがちです。
でも、その結論を出すのは少し早いかもしれません。
この記事では、インサイドセールスで病むほどつらくなる理由を整理しながら、仕事そのものが合わないのか、それとも今の働き方や環境が合わないのかを考えていきます。「もう無理」とインサイドセールスそのものを嫌いになる前に、一度だけ立ち止まってみませんか?
インサイドセールスで病むほどつらくなるのはなぜ?
「インサイドセールスがつらい」と一口にいっても、心を削られるポイントは人それぞれです。
断られること、数字を追うこと、成果が見えないこと……。まずは「インサイドセールスがつらい」でひとまとめにせず、自分が何に消耗しているのかを考えてみましょう。
断られ続けることで精神的に消耗する
大きなノルマがなくても、「断られる」という経験が続けば心は削られます。
とくに、企業側から見込み顧客へ電話やメールでアプローチするアウトバウンド型では、まだ自社の商品やサービスへの関心が高まっていない相手へ連絡することもあります。当然、「必要ありません」「結構です」と速攻で断られることもあるでしょう。
「断られるのも仕事」と頭では分かっていても、何度断られても平気でいられるかは別の話です。 「またダメだった」が積み重なれば、次の電話をかける手が重くなる日もあります。
数字やKPIへのプレッシャーが大きい
今月のアポ数が足りない…。
商談化率が目標に届いていない…。
インサイドセールスでは、架電数やアポイント数、商談化率などをKPIとして設定する企業もあります。本来は仕事の成果やプロセスを見るための指標ですが、個人の評価と強く結びついていれば、未達が続くほどプレッシャーも大きくなるでしょう。
昨日も未達、今日も未達、周囲は成果を出している。そんな日が続くと、いつの間にか「数字が悪い」が「自分がダメだ」に脳内変換されてしまうこともあります。
自分の仕事が成果につながったのか実感しにくい
「やっとアポが取れた!」
ところが、別の担当者へ商談を引き継いだあと、結果が共有されなければ、「…で、あのお客様、その後どうなった?」となることも。
分業型のインサイドセールスでは、その後の情報共有が少ないと、自分の仕事が契約や顧客の課題解決につながったのか実感しにくくなります。断られたときの「NO」は直接受け取るのに、自分の仕事が生み出した「YES」は見えない。
そんな状態が続けば、「自分の仕事って何の役に立っているんだろう」とやりがいを見失うこともあるでしょう。
業務が単調になり、やりがいを感じにくい
電話をかける、断られる、次へ。
電話をかける、断られる、また次へ。
…今日あと何回これやるんだろう。
インサイドセールスの仕事内容は企業によって異なりますが、架電やメールなど特定の業務に偏っている環境では、仕事が単調に感じられることがあります。
同じ業務でも、工夫や改善を重ねられれば手応えを感じられるでしょう。しかし、ただ件数をこなすことが目的になってしまえば、「何のためにこの仕事をしているんだろう」と感じることもあります。
毎日が刺激的である必要はありません。それでも、「昨日と今日、何が違ったんだろう」と思う日が延々と続けば、モチベーションを保つのが難しくなるものです。
また、フルリモートで働く場合は、仕事の悩みを気軽に共有できる環境がなければ、孤独を感じることもあります。インサイドセールスに限らず、一人で抱え込まないための仕組みがあるかどうかも、働きやすさを左右するポイントです。
フルリモートで感じる孤独と、その対策については、「フルリモートの孤独感はどう対策する?公的データと“オンライン&リアル”でつながる解決策」で詳しく紹介しています。
向いていないで片付ける前に、つらさの正体を分解してみる
インサイドセールスがつらいと、「自分は営業に向いていない」と考えてしまうこともあるでしょう。
でも、その前に切り分けたいのが、「仕事そのものが合わない」のか、「今の会社のやり方や環境が合わない」のかということです。
| 今つらいこと | 仕事そのものが原因? | 環境・やり方が原因かも? |
|---|---|---|
| 電話をかけるのがつらい | 電話対応そのものが苦手 | 関心の薄い相手への大量架電がつらい |
| 数字を見るのがつらい | 目標を追うこと自体が苦手 | 個人ノルマや評価方法が合わない |
| 成果を感じられない | 営業職にやりがいを感じない | 商談後の結果が共有されない |
| 毎日同じでつらい | ルーティンワークが苦手 | 工夫する余地がない |
たとえば、「電話対応そのものが苦手」なら仕事内容を見直す必要があるかもしれません。一方、「関心の薄い相手への大量架電がつらい」のであれば、営業方法が変わるだけで感じ方も変わる可能性があります。
同じインサイドセールスでも、仕事内容や営業スタイルは会社によって異なります。「向いていない」と決める前に、何が自分を消耗させているのかを切り分けてみましょう。
「インサイドセールス」の働き方は会社によってかなり違う
「会社が変わるだけで、本当にそんなに違うの?」と思う人もいるかもしれません。そこで一例として、私たち株式会社Daiのインサイドセールスについて紹介します。
Daiが「あえてやらない」と決めている営業
私たちが提供するBtoB ECプラットフォーム「Bカート」のセールスでは、以下の営業を行いません。
– アウトバウンド架電や飛び込み営業
– 個人の商談数や契約数に対するノルマ
– 競合比較で不利な状況での無理な押し込み営業
– 関心の薄いコールドリードへのアプローチ
ここまで読んで、「あれ?自分がつらいと感じていることが、いくつか入っている」と思った人もいるのではないでしょうか。同じインサイドセールスでも、知らない相手へひたすら電話をかけ、個人ノルマを追い続ける働き方だけではありません。
「売る」より先に、お客様を理解する
では、私たちは何を大切にしているのか。それは、「売上」ではなく、まずお客様を「理解する」ことです。
お客様の課題を丁寧にヒアリングし、本当にBカートが適しているのかを同じ目線で考える。もし他社のサービスの方が適していると判断すれば、その事実も正直にお伝えします。
もちろん、営業である以上、成果を出さなくていいわけではありません。ただ、「何が何でも売る」のではなく、お客様にとって必要な選択肢を考えることも、私たちが大切にしているセールスのあり方です。
同じ「インサイドセールス」でも、何を成果と考え、どんな方法でそこを目指すのかによって、仕事の景色はかなり変わります。
私たちのインサイドセールスの仕事内容や働き方については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
ただしDaiのインサイドセールスも「楽な仕事」ではありません
アウトバウンド架電なし、個人ノルマなし、フルリモート。
ここだけを見ると、「なんだ、天国じゃん!」と思うかもしれません。残念ながら、そんなに甘くはありません。
私たちが求めているのは、指示された仕事をただこなす人ではなく、自分で考え、自律して動ける人です。お客様の課題を理解するためには知識も必要ですし、分からないことがあれば自ら調べる。成果にもきちんと向き合う必要があります。
つまり、Daiにも「しんどさ」はあります。
ただ、関心の薄い相手へ何度も電話をかけるしんどさと、お客様の課題を理解するために頭を悩ませるしんどさは、同じではありません。
もちろん、「病むほどつらい」が単なる言葉ではなく、すでに心身に不調が出ているなら、この話は別です。仕事選びよりも、まずは休むことを優先してください。一人で抱え込まず、周囲や専門機関へ相談することも大切です。
厚生労働省の「こころの耳」では、働く人を対象に電話・SNS・メールで相談できる窓口が用意されています。
そこまでではなく、「今の働き方をこのまま続けるのはしんどい」と感じているなら、考えてみてほしいことがあります。大切なのは、「しんどくない仕事」を探すことではなく、「自分が納得できるしんどさ」を選ぶことなのかもしれません。
あなたは、どんな「しんどさ」なら頑張れそうですか?
まとめ|「もうインサイドセールスは無理」と決めるのは、まだ早いかもしれない
インサイドセールスで病むほどつらいと感じていても、それだけで「自分には向いていない」とは限りません。
断られること、数字を追うこと、成果が見えないこと、単調な業務を繰り返すこと。何に心を削られているのかによって、必要なのは「職種を変えること」ではなく、「働く環境や営業のやり方を変えること」かもしれません。
今の環境でインサイドセールスを嫌いになりかけているなら、一度、違うやり方のインサイドセールスを覗いてみませんか。
私たち株式会社Daiでは、「何が何でも売る」のではなく、お客様を理解し、本当に必要な選択肢を一緒に考えるセールスの仲間を募集しています。あなたが「このしんどさなら頑張ってみたい」と思える場所の一つに、私たちDaiがなれたらうれしいです。
