「家で仕事する人」。
なんともざっくりした言葉です。
会社員なのか、フリーランスなのか。何の仕事をしているのかもわからない。
わかるのは、家で仕事をしている。それだけです。
ちなみに株式会社Daiで働く私たちも、ほぼ全員が「家で仕事する人」です。
全国各地の自宅から仕事をしているので、朝になっても会社には向かいません。
同じオフィスに集まることもありません。それでも会社は動いています。
こう考えると、「家で仕事する人」ってちょっと不思議です。
仕事といえば会社へ行くものだったはずなのに、今では「何の仕事をしているか」と「どこで仕事をしているか」は、必ずしもセットではありません。
では、家で仕事する人は、いったいどんなふうに働いているのでしょうか。
せっかく私たち自身が「家で仕事する人」なので、今回はDaiで働くメンバーのリアルも覗きながら考えてみます。
家で仕事する人は、別に特別な人ではない
「家で仕事をしています」と聞くと、どんな人を想像するでしょうか。
パソコンひとつで何でもできる、特別なスキルを持った人。会社に縛られず自由に働く、ちょっとうらやましい人。
反対に、「人付き合いが苦手なのかな」「一人で黙々と仕事をするのが好きなのかな」と思う人もいるかもしれません。
家で仕事をする人には、どこか普通とは違う「特別な人」というイメージがあるのかもしれません。でも、実際はそんなに特別なものでもありません。
「家で仕事する人」という職業があるわけではない
そもそも「家で仕事する人」は、職業でも雇用形態でもありません。
会社員もいれば、フリーランスや個人事業主もいます。エンジニアも、営業も、カスタマーサポートも、ライターもいます。
誰とも話さず一人で完結する仕事もあれば、一日中誰かとチャットやオンライン会議をしながら進める仕事もあります。
私たちDaiにも、職種も住んでいる場所も違うメンバーがいます。それぞれが自宅から仕事をしていますが、「家で働くための特別な人たち」が集められたわけではありません。
ただ、これまで会社でやっていた仕事を、それぞれの場所でやっている。そう考えると、「家で仕事する人」は思っているほど特殊な存在ではないんです。
では、仕事をする場所が会社から家に変わると、何が変わるのでしょうか。ここからは、実際にDaiで働くメンバーを見てみましょう。
家で仕事をする「おーい」さんは、よく眠って犬と散歩するようになった
まずはDaiで実際に「家で仕事する人」を一人見てみましょう。
エンジニアとして働く、おーいさんです。
おーいさんは、前職では出社とリモートワークを組み合わせて働いていました。Daiへ入社してフルリモートになり、生活の中で大きく変わったことのひとつが「睡眠」だったそうです。
以前よりもしっかり眠れるようになり、日中に眠くなることがほとんどなくなった。頭がすっきりした状態で仕事ができるようになったと話しています。
そしてもうひとつ増えたのが、愛犬との時間です。
おーいさんがワンちゃんを迎えたのは、Daiへ入社する2カ月ほど前。現在は朝と夕方、合わせて2〜3時間ほど散歩することもあるそうです。
以前の働き方だったら難しかった生活だと、おーいさん自身も振り返っています。
「通勤がなくなって自由な時間が増えた」。そうまとめてしまえば、一行で終わります。
でも、その時間で人が実際に何をしているのかまで見てみると、少し違って見えませんか。
おーいさんの場合は、よく眠って、犬と歩くようになりました。
家で仕事をすることで増えるのは、単なる「家にいる時間」ではありません。その時間を何に使うのか、自分で選べる余白なんです。
でも、「家で仕事できる=働きやすい」ではない
おーいさんの話だけを聞くと、「やっぱり家で仕事するっていいな」と思うかもしれません。
でも、ここで少しだけ冷静になってみます。
会社でやっていた仕事を家でするようになったからといって、その仕事が簡単になるわけではありません。
難しい仕事は家でやっても難しいですし、忙しい会社なら家で働いていても忙しい。自分に合わない仕事が、フルリモートになった途端に好きになるとも限りません。
当たり前といえば、当たり前の話です。
それでも求人情報に「フルリモート」「在宅勤務」と書かれていると、それだけでなんとなく「働きやすそう」に見えることがあります。
でも、家で働けることと、その会社で働きやすいことは別の話です。
実際、Daiでエンジニアとして働くシエラさんは、前職からフルリモートでした。
前職ではとにかく納期を優先して働き、仕事とプライベートの境界が曖昧になっていたそうです。
一方、Daiへ転職してからも仕事場は同じ自宅ですが、現在は仕事とプライベートを切り分け、それぞれに集中できるようになったと話しています。
シエラさんは、転職して「家で仕事する人」になったわけではありません。前からずっと、家で仕事する人です。
変わったのは場所ではなく、その場所で働く会社の体制でした。
だから、家で仕事をしたいときに見るべきなのは、「家で働けるか」だけではないのだと思います。
どんな仕事をするのか。どんな人たちと働くのか。そして、その会社は家で働くことをどう考えているのかです。
家を職場にするなら、会社にも準備がいる
ではDaiの場合、「家で働くこと」をどう考えているのでしょうか。
まずわかりやすいのが、仕事をする環境です。
家で仕事をするには、パソコンとインターネットがあれば十分…と言いたいところですが、毎日そこで働くとなると、そう簡単でもありません。
仕事をしやすいデスクや椅子、モニターなども必要です。自宅にいる時間が長くなれば、電気代などの負担も増えます。
Daiでは、家で働くための費用を支える「コーラルワーク手当」や「通信手当」のほか、仕事で使うデバイスや備品の購入を補助する制度、運動や健康管理に使える「健康促進費」などを用意しています。
準備するのは、仕事場だけじゃない
家を職場にするために必要なのは、机や椅子だけではありません。
仕事そのものも、「みんなが同じ場所にいない」ことを前提に考える必要があります。
Daiでは、全国各地にいるメンバーがそれぞれの場所から働いています。誰かに仕事ぶりを見せるために出社することもなければ、「今日はとりあえず会社に来たから仕事をした」という考え方もできません。
離れた場所でも仕事が進むように、仕事の進め方そのものを考える必要があります。
一方で、家で働いているからといって、一人ですべてを抱えるわけでもありません。必要なときには部署を越えて相談したり、意見を交わしたりしながら仕事を進めています。
つまりDaiにとってフルリモートは、単に「出社しなくてもいい制度」ではありません。
社員が家で働くことを前提に、環境も仕事の進め方も考える。
仕事場を家にするなら、働く人に「家で頑張ってね」と任せるだけではなく、会社側にもそれなりの準備が必要なのだと思います。
家で仕事をしていても、仕事は一人でするわけじゃない
実際、Daiのメンバーも仕事をしている場所だけを見れば一人です。それぞれが全国各地の自宅でパソコンに向かっています。
でも、仕事まで一人でしているわけではありません。
たとえば、おーいさんはエンジニアとして開発に携わっていますが、必要があればユーザーに近い部署へ直接意見を聞きにいけることを、Daiで働く良さのひとつとして挙げています。
前職では担当する範囲がはっきり分かれていたからこそ、部署をまたいで直接話せる今の環境に違いを感じているようです。
一方のシエラさんは、Daiでは一人ひとりが自分の意見を持っているからこそ、会議がヒートアップすることもあると話しています。
それぞれが家で静かにパソコンに向かっているのに、画面の向こうでは意見を聞いたり、伝えたり、ときにはぶつけ合ったりしている。
考えてみれば、ちょっと面白い光景です。
「家で仕事する人」は、人と関わらずに働く人とは限りません。
むしろ変わるのは、人との関わりがなくなることではなく、人との関わり方なのかもしれません。
同じ場所にいるから話すのではなく、必要だから自分からつながりにいく。
家で仕事をしていても、仕事はちゃんと誰かとつながっています。
家で仕事する。その先は、人それぞれ。
ここまでDaiで働く人たちを見てきましたが、結局のところ「家で仕事する人」という言葉だけでは、その人がどんなふうに働いているのかはほとんどわかりません。
よく眠って犬と散歩する人もいれば、同じフルリモートでも会社が変わったことで、仕事との向き合い方が変わった人もいます。別々の家にいながら、画面の向こうでは意見を聞いたり、ぶつけ合ったりもしています。
「家で仕事する人」とは、ただ仕事をする場所が家にある人。そう考えると、ずいぶん普通の人に見えてきませんか。
でも、その「家で仕事する」の中身は人それぞれです。だから仕事を探すときも、「家で働けるか」だけではなく、その会社でどんなふうに働くのかまで見てみると、自分が本当にしたい働き方も見えてくるかもしれません。
Daiも、「家で仕事できる会社」のひとつです。
この記事を読んで少し気になったなら、フルリモートという言葉だけではわからない、Daiで働く人たちのことをもう少し覗いてみてください。
